| [32]-烏城彫(岡山県岡山市) |
| 岡山城の名をとどめた烏城彫は、創始以来四〇年と歴史は浅いが、勤倹県特産品として脚光をあびるようになった。文人画風の絵柄に彩漆を施し摺漆*によって固め渋い味わいを作っている。 |
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| [33]-八雲塗(島根県出雲市) |
| 寛永年間、松江漆器が造られ、明治二十年漆工坂田平一の考案により八雲塗が創製された。現在は松江市と出雲市で生産され、その名称は古歌の「八雲立つ出雲垣云々」から命名されたもの、古い伝統の中に新しいセンスを生かし豊かな彩色を誇っている。 |
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| [34]-大内塗(山口県山口市) |
| 二十四代大内弘世の頃にはじまるという。大内氏は京都から塗師を呼んで漆器を作らせた。また一説では中国(明)からやって来た漆工が教えたともいわれている。大内塗の特色は、盆、椀、膳などの上に地色を渋い朱色で塗り一部分を雲形に塗り分け、萩やカヤ、笹などを色漆でかき、雲形の部分に大内氏の家紋「菱」を箔置きしたもので、文様の秋草は画僧雪舟が下絵をかいたといわれている。大内人形はこの地の名物になっている。 |
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| [35]-香川漆器(香川県高松市) |
| 文政の頃、名工玉楮象谷が指導した堆朱、椎黒、紅花緑葉、キンマ*、存清【存星】*に特色がある。その後、後藤太平により考案された後藤塗が広く愛好され今日の基礎ができた。また木彫の上に色漆を塗る讃岐彫など、座卓から和洋家具へと応用され幅広い漆製品が生産されている。 |
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| [36]-土佐古代塗(高知県高知市) |
元禄元年(一六九七)長岡郡田井村の谷内権之丞が春慶塗の三宝を殿様に納め、お褒めの言葉と漆器作りの允許(いんきょ)を貰ったのがこの地方における漆器作りのはじめだといわれる。 古代塗りは明治二十二年種田光助の門人小栗正気と山崎信三の両人が苦心研究の結果創作したものだという。漆下地をした上に、漆錆下地で古代文様の絵をかき全面に漆を塗り、銅粉や鉄錆色粉を蒔いて着色したもので風格のある面白い塗りである。 |
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寛永 1624年〜1644年。江戸時代。
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摺漆(すりうるし) 綿に生漆(きうるし)をつけて摺りこみ、のちに和紙をもってきれいに拭き取ること。
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椎黒 堆朱を参考に。
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キンマ 漆塗の表面を刀で線彫りして、その刀痕の凹部に朱、黄、緑の色漆をいれて文様をあらわす加飾(絵付け)方法のひとつ。
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存清【存星】(ぞんせい) 色漆で文様を描き、色漆が乾いたところでその上に線彫りをほどこし、輪郭線を描くが、文様の外郭線をやや太めに、文様のなかを細めの線で彫る加飾(絵付け)方法のひとつ。
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文政 1818年〜1830年。江戸時代。
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允許(いんきょ) 許すこと。許可。
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