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漆の日




漆は遠い昔から使われてきましたが、「うるしの製法」「漆器の製造法」は、文徳天皇*の第一皇子惟喬親王が、いまだ完全でないのを憾みとせられ、京都嵐山法輪寺に参篭され、本尊虚空蔵菩薩より御伝授、御教示を受けて完成し、日本国中にひろめたものといわれており、塗りをする場合に使う継ぎ漆を「コクソ」というのは、虚空蔵から転化したものだといわれております。

このようなことから、親王はその御霊験を深く感謝され、「我が法輪寺(うるしでら)盛んなれば、漆業もまた盛んになるべし、若し我が寺衰うるときは漆業も衰うべし、ゆめおろそかにすべからず」と御遺戒されました。

漆関係者は、親王が参篭*された満願の日である十一月十三日に法恩講(俗に”漆まつり””焚火祭”)を設けて、供養するのがならわしとなっております。

この由緒ある十一月十三日を「うるしの日」と定めた次第であります。

出典/「やさしく身につく漆のはなし」
(社)日本漆工協会


文徳天皇:850-858年。
参籠(さんろう):神社・仏閣にお参りして、境内に泊まって祈ること。おこもり。
















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