漆塗りとウレタン塗りでは取り扱いに違いがあるのでしょうか?【B001】 A:特別違いはありません。天然の漆は酸やアルカリにも強く熱にも強いという特徴があります。化学塗料はアルカリには強いが酸には弱いとか又その反対とかがあります。化学塗料は品質的に全て天然の漆を目指して居ると言われています。漆は化学塗料にないすばらしい特徴がありますが、欠点も色々ありますが価格が高いとか作業性が悪いことが最大の欠点かと思います。漆かウレタンかは食器の場合には、買われるとき家庭用品品質表示方による品質表示を見ていただければ判ります。また、親切なお店であれば漆塗かそうでないかを表記しています(弊社のショールームでは表記しています)。しかしながら、食器以外のものは品質表示をしなくても良いので、判りにくいかも知れません。そんな時には、価格で見るのも一つの方法だと思います。同じような品でも漆塗りは価格が高く、ウレタン塗り等は安いのが一般的です。 漆器にはどのような色のものがありますか?【B002】 A:漆器の加飾(主に絵)の色使いは別にしまして、漆の基本色は「黒」と「朱」です。黒漆は酸化鉄で黒くなります。その他の色はレーキ(粉)を漆に混ぜ練り上げて使用します。色合わせの漆は半透明の飴色をしています。色としては「朱」「白」「黄」「緑」等有りますが、漆に混ぜる関係で漆自体の飴色が、かぶり、塗りだちは色が飴色かかっています(時間が経つと色が鮮やかになってきます)。「ブルー」もありますが漆との相性が余り良くなく塗り肌が丈夫でありません。漆と相性の良い色は「黒」と「朱」です。塗り肌も他の色から比べて丈夫です。中塗りに朱漆を塗って上塗りに半透明の飴色の漆を塗ったものを「溜塗り」といい人気がある塗りのひとつです。 漆は湿度で乾くと聞いたことがありますが本当でしょうか?【B003】 A:通常、漆は自然乾燥で乾かします。乾かすといいますと、風に当てるとか熱をかけるとかしますが、(洗濯物を乾かすように・・・)漆は空気中の酸素で乾きます。乾燥を速めるために布を湿らせて(乾燥を速めるため湿度を高くする)乾燥風炉に入れ湿度の調整をしています。梅雨どきは湿度が多く過ぎて除湿をしますが、気候的には10月、11月が一番良い時期です。漆は焼き付けでも乾燥します。昔は鉄砲や軍艦や、仏具などなどの鉄製品の錆止めに漆の焼き付け塗装をしました。いわゆる漆器の漆乾燥は自然乾燥を利用して湿度をコントロールして乾燥させます。上塗り漆の乾燥は2日間ぐらいで扱えるようになりますが、完全に乾燥するには1年ぐらいかかります。最近は色々な事情で乾燥するとすぐ出荷しますが、時間(半年から一年が理想的)を置いて使用されると漆が良く乾き丈夫に(利口に)使用できます。 値段以外で中が樹脂の物と木の物との区別が出来ますか?【B004】 A:見ただけでは区別がつかないと思います。一般的に樹脂(化学)は比重が高く水に入れる沈むといわれていますが、発泡樹脂で出来ているものは樹脂の中に泡(空気)が入っているため軽く水に浮きます。たたいて音で見る方法もありますが、木製は柔らかい音、樹脂製は高い音がしますが、木製でも栃の木で作った比較的安価なものは柔らかい音がしますが、欅の木でしっかり作った薄挽(お椀などの肉厚が薄く上品に出来ているもの)の吸い物椀などは固い音がします。中々見分ける事は難しいと思います。我々も見ただけでは解りません。手に取ったり音を聞いたりしても100%見分けるのは困難だと思います。お店では水に浮かべてみるわけにもいきませんし・・・。という訳で一番簡単な方法は価格という事になってしまいます。もちろん木製でも価格の安いものもあります。(中国からの輸入品など)お求めは信用のあるお店でお求め下さるのが良いでしょう。 木製のご飯茶碗はないのでしょうか?【B005】 A:デパートの漆器売り場も需要の関係で年々売り場が小さくなってきて、欲しい品物を探すのが難しくなってきています。漆器には茶碗に代わる「飯椀」がありますが、お店によっては置いてないこともあります。そこで我が家では大ぶりの「汁椀」を飯椀として使っています。ご飯には焼物を使用しておられる方がほとんどですが、家で大ぶりの椀に軽くふっくらと盛ったご飯を食べるのは最高です。ぜひお試し下さい。また、小さなお子さんがいるご家庭では、茶碗が割れるからとプラスチック製品(塗が施していないもの)を使用している方も多いかと思いますが、小さめの汁椀を使用されることをおすすめします。 滑らない漆器ってあるんですか?【B006】 A:一般に漆塗は滑らないものです。また、化学塗料塗で塗られた漆器は滑るものが多いですが、化学塗料塗の中でもノンスリップ塗料で塗られたお盆が滑りにくくなっています。このような漆器にはノンスリップ加工の表示がされていますので、お買い求めの際には参考にされると良いでしょう。 漆を塗っていてかぶれたことはありませんか?【B007】 A:直接製造に携わっている職人さんは普段はかぶれませんが、肌の柔らかい所に直接液体の漆が付くとかぶれます。とくに肌の露出が多い夏はかぶれやすい傾向があります。しかし漆が付いた所だけで体中に広がる事は余りありません。一度かぶれると免疫ができ、その後かぶれにくくなります。また、国内産の漆は質が良く、海外産の漆と比べるとかぶれやすい特徴があります。