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qa_icon海外転勤が多いのですが、ニューヨークに漆器を持って行った時のこと・・・現地の方のおもてなしには大変喜ばれたのですが、冬場にひびがはいってしまいました。パナマでは白っぽいかびがはえて、包んでいた和紙とくっついてしまいました。

湿度の問題だとおもうのですが・・・乾燥も、湿度が高過ぎるのも駄目なのですね。こういうのに強い漆器ってあるのでしょうか?漆器に適した湿度って???
【A022】

    A:木製で漆塗りの製品は、よほど下地がしっかりしていないと、国内はともかく、海外の乾燥には良くありません。

    漆器以外の製品も同じですが、品質の優劣があり漆器にも価格を重視する余り、品質がおろそかになっているものが多々見受けられます。通常の漆器は国内で使用されることを想定して作られていますので、通常の商品は無理と思います。木製は急激な温度変化や湿度の変化に漆と木地の収縮についていけず、ひび割れの原因になります。

    しかし、湿度に弱いことはありません。御存知のように、汁椀などには熱い汁を入れるのですから・・・。湿度が高すぎるから悪いというより、急激な変化が(温度や湿度)悪いと思います。

    漆は一旦乾燥すると融けることはありません。ご質問中の紙がくっつくというのは、紙の方に問題があったのかもしれません。また、化学塗料塗りだからかもしれません。化学塗料の中には、一旦乾燥してもシンナーなどの溶剤や、熱などで融けたり、軟化したりする ものもあります。
    白っぽいカビは日本でも生えます。それは、洗浄が十分でない場合になることが多いです。使用する前にも中性洗剤などで、十分洗って下さい。特に隅の方を丁寧に洗って下さい。

    その他、塗りの薄い品物(摺り製品など=木目の特徴をそのまま生かした塗りで、木地に生漆を3回から4回摺り込ませた品物。茶托や、銘々皿、菓子器に多いが、汁椀にも見受けられる。安物には化学塗料塗りのものもある)は塗りが減って、そこから食べ物の汁などがしみこみ、かびが生えることがあります。

    海外で使用される漆器は温度などで素地の中にある気泡が膨張して塗り面を浮かしてしまうこともあります。これは、下地を十分すれば防げることです。お客さんに漆器の感触を味わってもらうには、木粉を樹脂で固めて成型した素地に漆を塗ったものがあります。(安物は化学塗料を塗ったものもある)その方が良いかもしれません。



qa_icon「ツイシュ」製品を取り扱う時の注意点は普通の漆器と同じなの?【A023】

    A:堆朱も漆器ですので、同じです。堆朱は漆を何回も塗り、研ぎ出したものです。何回も塗ってありますので、一般のものと比べて丈夫です。しかし最近の堆朱は、化学塗料製のものも多く出回っています。(化学塗料製も手入れは基本的に同じですが・・・。)

    堆朱(ついしゅ):漆を何回も塗り重ねて文様を彫刻す るのが本堆朱で、木を彫ったものに漆を塗るという技法が現在主流である。漆の色によって朱色で塗り上げるのが堆朱、黒色で仕上げるのが椎黒と呼ばれる。産地としては村上堆朱(新潟県)、木曽漆器、仙台漆器、香川漆器などが有名。



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