漆器は食器乾燥機を使ってはいけないと言われますが・・・。【A001】 A:残念ながら電子レンジ対応の製品はありません。ご存知のように木は植物であり電子レンジの熱に反応してしまいますので、従来の漆器はご使用なさらないほうが良いでしょう。また、現在は樹脂製品で色々開発研究していますが、電子レンジ対応は出来ておりません。しかしながら、素材がプラスチックで塗りは化学塗料の漆器については、洗浄機(業務用)に対応できる漆器も開発されています。 漆器の丸盆を持っています。手入れの方法を教えて下さい。【A002】 A:ここでは、木製の漆塗りの製品を前提にお話しします。 まず、漆塗りのお盆にも下記のようにいくつか種類があります。 木目が見えていて透き漆で仕上げて有るもの。(木目の感じがそのままでているもの) 木目が見えていて透き漆で仕上げて有るもの。(木目が見えていても表面がつるっとしているもの) 木目が見えていて色漆で仕上げて有るもの(赤や黒等で仕上がっているもの) 木目が全く見えなくて色漆で仕上げて有るもの(赤や黒等で仕上がっているもの) これらの混合したもの。 いづれも手入れの方法などは、みなさんが思っていらっしゃる程気を使うことはないと思います。通常の汚れでしたらお湯洗いで十分落ちます。もし油汚れなどがついて気持ちの悪い時は、中性洗剤で洗って下さい。普段使いのものでしたら、そのまま伏せて水分を乾かしても大丈夫です。使うときに水滴の跡がついている場合には、固く絞った綿の糊のついていない布巾で拭けばきれいになります。手の指紋などがついたときも固く絞った布巾で拭きます。 また、蒔絵等がついている上等なもので普段使いでないものは、使った後上記のように洗って水分をふき取り、紙か綿の布等にくるんで(何かの拍子で物があたって傷の付かないように)、温度や湿度の変化の少ないところに保存しておくと良いでしょう。次のようなことには気を付けて下さい。急須等余り熱いものを乗せますと、その跡がついてとれなくなる場合があります。食器乾燥機・洗浄機は、避けたほうがよいでしょう。洗うときは硬いものと(金属や陶器等)と一緒にガチャガチャと洗わないで下さい。傷の付く原因になります。お盆に限らずお椀や重箱なども同様な扱いで良いでしょう。*漆器の扱いについては、こちらもご覧下さい。 箱等にしまわないと脱色してしまうと聞いたことがあるのですが...。【A003】 A:漆は酸や、アルカリ又熱にも比較的強いものですが最大の欠点は直射日光(特に紫外線)に弱く、(余り神経質になる必要はありませんが)気をつけた方が長持ちします。ほとんどの「物」は太陽光線の紫外線等で風化しますが漆も時の経過とともに痛んできます。従って、普段使いでない漆器はお買い上げになった時の箱に入れ、温度や湿度の変化の少ない処へ保管して置くのが一番です。しかしながら、漆器は使われる事を望んでいます。普段使いの漆器は箱に仕舞わないで毎日の生活の中で楽しんでください。 新品だとにおいが残っていると思いますが早く抜くのはどうすればよいですか。【A004】 A:あの漆独特の匂いが、どうしても嫌いな方もいらっしゃる思います。ごく稀に、漆の匂いをかいだだけでかぶれたような症状が出る方もいます。ここでは素材が木製であり、漆で仕上げて有る漆器を中心にお答えします。 米櫃の中に(米と一緒に)数日間入れておく。 食用酢又は日本酒を含ませた布で拭いた後お湯で洗う。 風とおしの良い日陰に一週間程度陰干しにしておく。 等々が良いと言われておりますが、漆も完全に乾くと匂いも薄くなります。漆が表面でなく内部まで完全に乾くには、半年から一年間位かかります。漆器を上手に使われる方は、完全に乾いてから使用されます。その方がずいぶん長持ちもします。 日常使用する漆器とそうでないもののしまい方は?【A005】 A:日常使用する漆器は食器棚へ 普段使いの漆器は、ほかの食器などと同じように食器棚にしまいましょう。銘々皿やお椀などを積み重ねる場合には、何かのはずみで傷が付くのを防ぐために、間にティシュペーパーや和紙などの柔らかいものを挟んでおくと安心できます。 日常使用しない漆器は箱に入れて乾燥しない場所へ 特に木製漆器の場合は、乾燥しすぎると変形や割れが生じることがあります。使用頻度の少ないものは、和紙などに包んで箱に納め、温度や湿度の変化が少ない場所に保管するのが良いでしょう。 長期間使わないと色あせたりするのでしょうか?【A006】 A:漆塗を基本にお話します。(漆器も安価なものは化学塗料仕上げもある)乾燥した漆は、酸やアルカリや熱にも比較的強く理想の塗料といわれていますが、欠点は紫外線など太陽光線(蛍光灯の光なども)に弱いことです。使わないで置いても色褪せる事はありません。但し、普段使いは別としても客用や普段使いでないものはしまうときには箱に入れて直接光に当たらないようにして、温度や湿度が一定の所におく事をお勧めします。 漆器を洗うと独特の輝きが失われます。 輝きを長く持たせるためには?【A007】 A:漆塗の漆器を中心にお答えします。亀の子たわし?やナイロンタワシ等、固いタワシできつく洗うと漆の表面を結果的に研ぐようになり表面の艶がなくなります。 私の家庭ではスポンジタワシで洗っていますが、気になるようでしたら木綿の布巾で洗ってください。水やお湯で普通の汚れは落ちますが、油汚れなどで気持ちの悪い場合は中性洗剤を使用してください。長い間使っていると、表面に他の食器や箸などで傷が少しづつ付き前記のような事で艶が落ちる場合があります。物は使っていると(使わなくても)傷んでくるのは避けられない事です。塗ったものは必ずとは言いませんが剥げてきます。上手に使って漆器をお楽しみください。特に食器乾燥機や洗浄機をお使いになるときは、お気を付けください。